〜トキノムカシノイマドキノハナシ〜

お笑い芸人(自称)の取り留めのない雑談ブログ

謎解き系イベントに行ったらコミュ障爆発させてしまった話。

1〜2年ほど前かな、謎解き系イベントにハマってたんですよ。

 

謎解き系イベント、皆さんは知ってますか?特に有名なやつだと『リアル脱出ゲーム』とかありますよね。(ちなみにリアル脱出ゲームという名前は株式会社SCRAPが商標登録してますので他の団体・個人は使うことができません。)

 

ある場所で与えられた謎を解き明かし、部屋から脱出したり、目的を達成させたりするやつですね。規模がデカくなると遊園地を貸し切ってやったりするものや、街を歩きながら謎を解く周遊型っていうのもあるんですよね。

 

この時私が参加したのは50人くらいが4人1組チームとなり、協力してクリアを目指すというもの。4人で申し込めば顔見知りとチームになれるのですが、当然私にはそんな友達は1人もいなくてソロ参戦したんですね。その場合どうなるかと言いますと、スタッフさんが適当にチームを振り分けてくれるんですよ。それで完全初めましての方とゲームするって流れになるんですよね。

 

人見知りだけどまぁ面白そうだし、ゲームに集中すればコミュ障でもなんとかなるだろと思ってたんですよ。いくまでは。

 

スタッフさんにチームテーブルまで連れて行ってもらったのですが、そこには20代のオシャレな男女2人組が同卓してまして。そこで「やばい」と思ったんですよね。私コミュ障、とりわけ女性とパリピが大の苦手。こっちも一応20代ですが時野は若さを武器にできていないタイプの20代なので、こんな小学校の夏休み終わりに学校に提出する雑巾ですらいい匂いなさそうなキラキラ系若者とは一線を画して生きてきたいんですよね。それが出会ってしまった。「よろしくお願いしまーす」と定型挨拶を交わし、そこからは無言。こういう謎解きイベントってだいたい男や30代40代くらいの方が多いのになんで今日に限ってー!?!?顔面偏差値一気に下げちゃって本当にごめんなさーい!!シワだらけのパーカー着てきちゃって本当にごめんなさーい!偏差値高いやつと低いやつが一緒にいるの田舎の高校かなと思いながら机の上に置かれてたゲームのルール説明、注意事項をただ読んでたんですよね。何も話すことがない。だが私にはまだ希望がある。なぜならこのゲームは4人1組。あと1人まだ後から来る可能性があるのです。その1人はソロ出勤確定。なら同じような人間の可能性が高い!!(失礼)

 

コミュ障2〜30代メガネを期待しながら俺は耐えてまして。そしたら最後の1人が来たんですね。

 

「ごめんねー。遅れちゃったー。」

「大丈夫だよわ。まだ始まってないしー。」

 

ん?

 

見ると最後に来た人はこれまたオシャレな多分20代の女性。しかもこの2人組の知り合い!!!つまり私は3人組に1人で放り込まれてしまったのです。グワヘアハアヘアアクヤナハぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

!!!!!!!!!四面楚歌ぁぁぁぁ!!!3面だけどおおおおおお!!!!!!

 

なんかごめんなぁ、一個明らかな不良品で。せっかく3人和気藹々としてるのに、視界の端に変なもの入っちゃって。合コンの数合わせにしてももっといい人材いたよなぁ。後半みんなが酔っ払っちゃって、真っ先に「かーえーれー!!かーえーれー!!」コールの対象になってしまう人間よなぁ。出すぎたマネはしないから置いといては欲しいなぁ。よろしくなぁ。

 

そして時間になりまして。司会の方が注意事項などを説明し、いよいよ始まると。「制限時間は60分、それではゲーム開始です!」と合図があり、開始の鐘が鳴りまして。それでこういうイベントでは始まったらすぐ同卓の方に「よろしくお願いします」と改めて挨拶するマナーがあるんですよね。その「よろしくお願いします」の「す」を言い終わるか否かで私は立ち上がり「写真撮ってきます!!」と宣言し、そそくさと陽キャ空間から逃げ出したんですよね。(このイベントではいくつかの謎がテーブル上ではなく壁にかかっていたんですね。それをスマホで撮ってテーブルに持ち帰って解く、というのがお決まりのパターンなのです。)

 

速攻逃げ出した私。ルックスと服装でかなり乱してるのだから、せめて謎くらい解いて貢献しないと......。

 

全然解けねええええ!!!!

 

 

そういう時に限って解けないんですよね。ほとんどおんぶに抱っこ状態で、解いてもらってまして。ブスでダサくて謎も解けないのコイツ何しに来た?ってどんどん萎縮していっちゃったんですけど、幸いにもキラキラ系軍団の方々は優しくてですね。邪険に扱うなどはなく、なんだかんだでスムーズに解けまして。ゲームが進みますと、自分、一個だけ誰も気づかなかったことに気付いたんですね。それがクリアする上での大切な鍵だったみたいで。「すご〜い!!」っとその時1人の女性が褒めてくれて、肩を触られたんですね。向こうにとっては軽いスキンシップのつもりだったんでしょうけど、私はこのチームの一員でいることにガチガチでして、思わず「あ、はぁ......。」とすかしちゃったんですよね。

 

 

お前何やってんだよこのクソ陰キャがよおおおおお!!!!!!

 

 

素直に喜べやぁぁぁぁ!!!そんなクール気取れる身分じゃねえんだよ!せっかく向こうからグイグイきてくれたのによおおおお!!!!!

 

まぁ、こんな感じで自分は自分で張った結界を剥がすことができなかったんですよね。その後も淡々と進んで。淡々と進みすぎて60分のゲームなのに50分で終わっちゃって。もう間違い無いだろう、というところまで来ちゃって。10分間何もすることがない。すごく暇。説明書の中に何個「い」の文字があるか数えてみようか、と思ってたら向こうから話しかけてくれまして。

 

「この団体の他のイベント、〇〇って行ったことあります?」

「えっと、それはないですね......。△△ならあるんですけど......。」

「あー。それは私たちまだ行ってないよね。」

 

 

見事にすれ違ったああああ!!!

 

 

話広げられなくてごめんなサァァァイ!!!!!!広げられるのは大風呂敷だけなんでええええええええすううううううう!!!!!!!!

 

 

 

その後10分間弱私は部屋の左上一点を見続けましたとさ。

 

 

 

 

クソコミュ障が。